wintact の風速計をパソコンと Bluetooth 接続する方法について

Windows10（Ver. 21H2）編

wintact 社の Bluetooth 風速計を、パソコンと接続する方法です。 Windows10（Ver. 21H2）の例ですが、他の Windows で正常に動作するか否かは不明です。今のところ対象は以下の風速計となります。


WT82B		WT87B

<< ワイヤレスアダプターを入手する >>

パソコンに Silicon Labs 社の BLED112 ( BLED112-V1 または BLED112-V1C ) という USB ドングルを挿し込んでおくことで Ts Digital Multi Meter Viewer と接続できます。

・ BLED112 USB ドングル

実際に購入してみると BLED112 は、ビニール袋に入っているだけで一見何のアダプターかわからないような状態で届きましたが、よく見ると Bluegiga と小さくプリントされています。

BLED112

BLED112 をパソコンの USB ポートに挿し込むと Windows10 の場合はドライバーが自動的にインストールされ「USB シリアルデバイス (COMxx)」という仮想 COM ポートとして認識されるようです。(COMxx) の xx の部分は実際に関連付けられている COM ポート番号となります。

<< 専用ドライバーのインストール >>

汎用ドライバーのままでも動作するため、不具合がなければ特に専用ドライバーをインストールする必要はないと思います。ドライバーがインストールされない場合や、どうしても専用ドライバーをインストールしたい場合は以下の手順に沿って作業してみてください。

インストール後、デバイスマネージャで「Bluegiga Bluetooth Low Energ (COMxx)」という仮想 COM ポートとして認識されていれば完了です。 (COMxx) の xx の部分は実際に関連付けられている COM ポート番号となります。

<< BLED112 の準備 >>

<< WT82B の準備 >>

<< WT87B の準備 >>

最後にもう一度 SET/HOLT ボタンを長押しすると設定が確定されて画面右下にマークが点滅することを確認してください。
一度設定しておくと、次回からは電源を入れるだけで Bluetooth は待機状態になるようです。

<< Ts Digial Multi Meter Viewer で使ってみる >>

Ts Digial Multi Meter Viewer を起動し、使用する風速計に合わせて「wintact WT82B (BLE4.0)」や「wintact WT87B (BLE4.0)」を選択し、適切な COM Port を選択します。

風速計が１台しかない場合はそのまま計測を開始しますが、複数台ある場合は以下のような選択画面を表示しますので、受信したい風速計を選択して「OK」ボタンをクリックします。

風速計の名前はわかりやすい名前に変えておくことも可能です。

<< 上手く動作しない場合 >>

風速計の電池残量が少なくなっていないか確認して下さい。
風速計が通信モードになっていることを確認して下さい。液晶画面上にマークが表示されていることを確認して下さい。
風速計が接続待ちタイムアウトになっている場合があります。一度電源を入れ直してみてください。
BLED112 ドングルが Bluetooth 機器とペアリングされたままになっている場合があります。一度パソコンの USB ポートからドングルを抜いて、再度差し込んでください。ほとんどの場合、これで解決します。
デバイスマネージャを起動し「ポート（COM と LPT）」の中に「USB シリアルデバイス (COMxx)」や「Bluegiga Bluetooth Low Energy (COMxx)」というデバイスがあり、エラーがないことを確認します。
更に「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」の中にエラーになっているデバイスがないことを確認します。
エラーになっているデバイスがある場合、ワイヤレスアダプターを抜き差しすると解決する場合があります。
他の無線アダプタやパソコンの Bluetooth 機能が有効になっている場合、通信不良を起こす場合があるようです。USB ポートから関係のないものを全て取り外し、パソコンの Bluetooth 機能も OFF にして試してみてください。